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わるか、という観点から行うもので、具体的には、
?どのような種類の情報が
?どことどこの間(部署間あるいは企業間)で交換され
?その交換情報を起点に、どのような業務がどのような仕組み・ツールを使って遂行され
?業務遂行結果としてどのような情報が生み出され
?生み出された情報が、どことどこで交換され
?次のどのような業務遂行の要因となるかという切り口で整理される。これにより、現状の業務プロセスを、組織、情報、業務、仕組み・ツールの観点から捉えることができる。
またモデル化の意味は、個々の企業の独自性を極力排除し、業界あるいは業種別に業務プロセスと情報を抽象化することにより、舶用工業が業界として取組むべき電子化情報の種類、情報ネットワークの範囲、業務プロセスを明確にしようというものである。現状業務プロセスモデル作成のねらいは、現状の把握を通して、業界としての上記ターゲットを明確にすることにある。
(2)現状業務プロセスモデルの位置づけと今後の展開
?現状業務プロセスモデルの位置づけ
現状業務プロセスモデルの作成は、舶用工業としての高度情報化システムの構築、業務プロセスの再構築による生産効率の向上、経営基盤の強化、という最終目的の第一歩にすぎない。目的達成のためには、次のようなステップを踏んだ継続的な活動が必要である(図2.1.1を参照)。
・現状業務プロセスモデルの作成
・交換情報のデータ項目抽出と整理(交換情報のモデル化)
・交換情報の作成方法検討(PDM導入など社内情報システムの構築・改善)
・情報交換ツールの業界標準の選定(SGML、STEPなど)
・新業務プロセスモデルの作成
・業界としての高度情報化対応
?今後の展開
<交換情報のデータ項目抽出>
交換情報のモデル化ができた次のステップとしては、情報の具体的なデータ項目を整理し、業界としての標準データを明確化することが大切である、特に外部との交換情報は、業界としての標準化が大前提となるため、この作業は将来の高度情報化システム構築に当たって、必須といえる作業である。。どの情報群を第一ターゲットとして電子的な交換を行っていくかは今後の展開

 

 

 

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